世界各国で様々な絨毯やキリムの遺産が発見されています。その中でも特に代表的なものを取り上げてみたいと思います。
パジリク (Pazyryk)
パジリク遺跡で発見された最古のパイル結び絨毯
南シベリアのアルタイ地方に存在する遺跡です。この遺跡からパイル結びの絨毯や平織りの織物などに加えて、土器や皮革など様々なものが発見されました。永久凍土の中に棺があり、その中から発見されたため絨毯はほぼ完璧な状態で発見されたのです。現存する最古の絨毯であると言われています。
フスタート (Fostat)
当時のフスタートの様子
エジプトの首都カイロ内にある場所で、この地から紀元後7〜11世紀頃のものと思われる織物が数千点発見されています。
フリギア (Phrygia)
当時のフリギア人の様子
トルコ西部の地方にある場所で、この地から紀元前7世紀頃と思われるものが発見されました。しかし残念ながら、かなり朽ち果てた状態だったのです。そのため、はっきりとはわかりませんが、状態から判断する限り、発見されたものが、かつては平織りの絨毯(キリム)であったと推定されています。パジリクのものよりも以前のものですが状態が悪いため、パジリクのものが最古の絨毯として扱われています。
ドラク (Dorak)村
上記以外にも様々な地域で絨毯やキリムなど織物の遺産が多数発見されています。ちなみに織物や織りに使われた道具は保存状態が悪ければ、比較的短期間のうちに色あせ・ボロボロになってしまいます。ですから、パジリクで発見された絨毯は、ほぼ完全な状態であったことは奇跡であり、学術的にも非常に高い注目を集めています。現在のイズミル遺跡
トルコ西部の都市イズミルにある遺跡です。平織りの絨毯(キリム)だけでなく、織物を作るための道具(織り機など)も発見されたことが特筆すべき点です。


