セネ (Senna) = 地名

セネ地図
現在の地名はサナンダジ(Sanandaj)として知られており、イランのクルディスタン(Kurdistan:地図上、黄色部分。赤色の部分は首都テヘラン:Tehran)の首都です。 なお、セネはセナと表記している日本のキリムディーラーもいますが、一般的にはセネで名が通っています。クルディスタン自治区ということもあり居住者の大半がクルド人ですが、カルデア人(Chaldean)、アルメニア人(Armenian)もおり、加えて極めて少数ではありますがユダヤ人(Jewish)も居住しています。

セネのキリムのほとんどが工房で販売目的のために織られたものであり、都市部に住む富裕層に人気がありました。セネのキリムは、縦糸に綿、横糸にウールが使われていることがほとんどで、花・植物のツル・蜂などの細かい単一のモチーフを一面に敷き詰め、中央部に菱形の枠を設け、その中にも花柄を敷き詰める模様が典型的なパターンです。これはヘラチ(Herati)パターンと呼ばれています。

セネの町

現在のサナンダジ

セネのキリム

セネのキリム


特に花柄模様が使われていることが多いので、非常に華やかな印象を受けるキリムです。ただしある程度パターン化されてしまった模様が多いので、独創性に富んだ個性的なセネのキリムはまず目にすることはできないのも事実です。ちなみにセネはペルシア絨毯とジャジム(Jajim:キリムの一種)、そして木工・ジュエリー・装飾品の産地としてもよく知られています。